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「最初は少しだけ借りるつもりだった」――多重債務に陥った方の多くが、相談の冒頭でそうおっしゃいます。15年にわたり借金問題に取り組んできた経験から言えるのは、多重債務は特別な人だけの問題ではないということです。生活費の不足、予期せぬ出費、収入の減少。きっかけは誰にでも起こりうるものです。

この記事では、借金が雪だるま式に膨らむ仕組みと、多重債務から抜け出すための具体的な方法を解説します。

リボ払い・多重債務の悩みのイメージ

多重債務とは

多重債務とは、複数の貸金業者やクレジットカード会社から借入を行い、返済が困難になっている状態を指します。借入先が2社、3社と増えるにつれて、毎月の返済額は膨らみ、利息の負担も重くなります。

金融庁の定義では、5件以上の無担保借入がある状態を「多重債務者」としていますが、実際には借入先が3社程度でも返済が苦しくなるケースは珍しくありません。大切なのは借入件数よりも、返済が生活を圧迫しているかどうかです。

多重債務に陥る典型的なパターン

15年の実務経験の中で、多重債務に陥る方には共通するパターンがあります。

パターン1:生活費の補填から始まる借入

最も多いのは、生活費の不足を補うために借入を始めるケースです。病気やケガによる収入の減少、家族の介護、離婚に伴う生活環境の変化など、やむを得ない事情から借入に頼り始めます。最初は数万円の借入でも、毎月の返済が加わることで生活費がさらに圧迫され、次の借入につながる悪循環に陥ります。

パターン2:リボ払いの罠

クレジットカードのリボ払い(リボルビング払い)は、毎月の支払額が一定のため、利用額が増えても負担感を感じにくいという特徴があります。しかし、利用残高に対して年率15〜18%程度の手数料がかかり続けるため、気づかないうちに支払総額が大幅に膨らみます。

リボ払いの残高が増えても毎月の支払額が変わらないため、「まだ大丈夫」と感じてしまう点が危険です。残高が50万円、100万円と膨らんでも、月々の支払いが1万円のままであれば、完済までに何年もかかり、その間に支払う利息は元金を上回ることすらあります。

パターン3:返済のための借入

A社への返済が苦しくなり、B社から借りてA社に返す。翌月はB社への返済のためにC社から借りる――このように、返済のために新たな借入を行う状態は、多重債務の典型的な末期症状です。この段階では借金の総額は確実に増え続けており、自力での解決は極めて困難です。

パターン4:収入減少による返済困難

借入時には返済できる見込みがあったものの、失業、転職、病気、勤務先の業績悪化などで収入が減少し、返済が回らなくなるケースもあります。特にボーナス払いを前提とした返済計画を立てていた場合、ボーナスの減額や不支給で一気に返済が行き詰まることがあります。

多重債務の危険サイン

以下に該当する場合は、早めに対策を講じる必要があります。

毎月の返済額が手取り収入の3分の1を超えている
返済が収入の3分の1を超えると、生活費に回せるお金が不足し、新たな借入に頼る可能性が高まります。

借入先が3社以上ある
複数の借入先がある場合、利息の負担が重くなり、返済の管理も難しくなります。返済日がバラバラになることで、うっかり延滞してしまうリスクも高まります。

返済のために借りている
前述のとおり、返済のための借入が始まっている場合は、すでに自力での返済が困難な状態です。この段階で相談いただければ、まだ多くの選択肢が残されています。

借金の総額を正確に把握できていない
借入先が増えると、いくら借りているのか分からなくなることがあります。この状態は非常に危険です。まずは全ての借入先と残高を整理することが第一歩です。

多重債務から抜け出す方法

多重債務の状況に応じて、いくつかの解決方法があります。

任意整理
弁護士が債権者と交渉し、将来の利息をカットして毎月の返済額を減らす手続きです。裁判所を通さないため、手続きが比較的簡単で、周囲に知られにくいのが特徴です。安定した収入があり、元金を3〜5年で返済できる見込みがある場合に適しています。

個人再生
裁判所の手続きにより、借金を大幅に減額(概ね5分の1程度)し、原則3年で返済する方法です。住宅ローン特則を利用すれば、住宅を残したまま借金を整理できます。安定した収入があることが条件です。

自己破産
裁判所の手続きにより、免責(支払義務の免除)を受ける方法です。返済の見込みが立たない場合の最終的な手段ですが、法律で認められた正当な制度です。一定の財産は手放す必要がありますが、生活に必要な財産は保護されます。

多重債務の相談先

借金問題は一人で抱え込まず、早めに専門家に相談することが解決への近道です。

弁護士
法的な手続きの代理まで一貫して対応できます。任意整理、個人再生、自己破産のいずれの手続きも弁護士に依頼可能です。依頼後は債権者からの督促が止まるため、精神的な負担も大幅に軽減されます。

法テラス(日本司法支援センター)
経済的に余裕がない方向けに、無料の法律相談や弁護士費用の立替制度を提供しています。

自治体の相談窓口
市区町村の消費生活センターや多重債務相談窓口でも、無料で相談を受けることができます。

まとめ

借金問題の解決ビフォーアフター

多重債務は、誰にでも起こりうる問題です。しかし、早い段階で適切な対策を取れば、必ず解決の道はあります。返済が苦しいと感じ始めた段階で相談いただければ、選択肢は広く残されています。

当事務所では、借金問題のご相談を初回無料でお受けしています。借金の総額や収入の状況をお聞きした上で、最適な解決方法をご提案いたします。一人で悩まず、まずはお気軽にご連絡ください。

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