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借金の返済が難しくなり、債務整理を考えたとき、多くの方が最初に悩むのが「自己破産と個人再生、どちらを選べばいいのか」という問題です。

どちらも裁判所を通じた法的手続きですが、仕組みや効果はまったく異なります。ご自身の状況に合わない手続きを選んでしまうと、結果的に不利になることもあります。

15年にわたり債務整理に携わってきた経験から言えるのは、「どちらが正解」という一般論はなく、一人ひとりの収入・財産・家族構成・仕事の事情によって最適な選択が変わるということです。この記事では、両者の違いと判断基準をわかりやすく整理します。

任意整理・個人再生・自己破産の3つの手続き比較

自己破産と個人再生の基本的な違い

まず、それぞれの手続きの基本を確認しておきましょう。

自己破産は、裁判所に申し立てて「免責」の許可を受けることで、借金の返済義務をすべてなくす手続きです。返済はゼロになりますが、一定額を超える財産は処分の対象になります。

個人再生は、裁判所に再生計画を認めてもらい、借金を大幅に減額したうえで、原則3年(最長5年)かけて分割返済する手続きです。たとえば500万円の借金が100万円に減額され、毎月約2万8,000円ずつ返済していくといった形です。

つまり、自己破産は「借金をゼロにする」手続き、個人再生は「借金を減らして返済を続ける」手続きです。

自己破産を選ぶべきケース

自己破産が適しているのは、次のような状況の方です。

返済能力がない場合
収入に対して借金の額が大きすぎて、減額しても返済を続けることが現実的に難しい場合は、自己破産を選ぶのが基本です。個人再生では減額後の借金を3~5年かけて返済する必要がありますから、安定した収入がないと手続き自体が認められません。

処分される財産が少ない場合
持ち家や高額な財産がなければ、自己破産のデメリットは限定的です。生活に必要な家財道具や一定額以下の預貯金は手元に残せますので、実際には「すべてを失う」わけではありません。

早く生活を立て直したい場合
自己破産は、免責が確定すれば返済義務がなくなりますので、そこから新しい生活をスタートできます。返済が長期間続く個人再生と比べると、精神的な負担が軽くなるという面があります。

個人再生を選ぶべきケース

一方、個人再生を選んだほうがよいケースもあります。

住宅を残したい場合
個人再生には「住宅資金特別条項(住宅ローン特則)」という制度があります。これを利用すると、住宅ローンはこれまでどおり返済を続けながら、それ以外の借金だけを大幅に減額できます。福井では持ち家比率が高く、住宅ローンを抱えながら他の借金に苦しんでいるという方が多いため、この制度を使うケースは少なくありません。

職業制限を避けたい場合
自己破産の手続き中は、保険の外交員、警備員、宅地建物取引士など、一部の職業に就くことが制限されます。仕事を続けながら借金を整理したい場合は、職業制限のない個人再生が有力な選択肢です。実際に、職業制限を回避するために個人再生を選択される方は一定数いらっしゃいます。

免責不許可事由が心配な場合
自己破産では、ギャンブルや浪費が借金の主な原因である場合、免責が認められないリスクがあります(実際には裁量免責で認められることも多いですが、不安が残ります)。個人再生にはこうした免責不許可事由の制度がないため、借金の原因を問わず手続きを進められます。

費用の違いと手続き期間の比較

手続きにかかる費用と期間も、選択の際に気になるポイントです。

費用面
自己破産の場合、財産が少なければ同時廃止という簡易な手続きで済み、費用を抑えられます。財産がある場合は管財事件となり、裁判所への予納金が別途必要です。個人再生は、手続きの複雑さから、弁護士費用はやや高くなる傾向があります。具体的な金額は費用ページをご確認ください。

手続き期間
自己破産は、同時廃止の場合、申立てから免責確定まで通常3~6か月程度です。個人再生は、申立てから再生計画の認可まで6か月前後かかり、その後3~5年の返済期間があります。

ただし、費用や期間だけで判断するのは危険です。ご自身の状況に合った手続きを選ぶことが何より重要です。

迷ったら弁護士に相談を

自己破産と個人再生のどちらが適しているかは、借金の総額、収入、財産の状況、家族構成、お仕事の内容、借金の原因など、さまざまな事情を総合的に考えて判断する必要があります。

15年の実務経験を通じて実感しているのは、ご自身だけで判断しようとすると、情報が断片的になり、かえって迷いが深まるということです。インターネットの情報だけでは、ご自身のケースにあてはまるかどうかの判断が難しい面があります。

弁護士に相談すれば、具体的な事情をお聞きしたうえで、どちらの手続きが適しているかをご説明できます。場合によっては、任意整理で解決できるケースもあります。

まとめ

借金問題の解決ビフォーアフター

自己破産と個人再生は、どちらも法律で認められた正当な手続きです。大切なのは、ご自身の状況に合った方法を選ぶことです。

当事務所では、初回相談を無料で承っています。福井で借金問題にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。相談したからといって、必ず依頼しなければならないということはありません。現状を整理するだけでも、気持ちが楽になることがあります。

事例12:個人再生で職業制限を回避しながら約500万円を減額

事例6:個人再生で自宅を守り、約870万円の借金を約80%減額

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